“エコキュート”の水圧はどのくらい？オススメ機種もご紹介！
省エネで人気の高い電気給湯器“エコキュート”！
年々導入される方も増えており、非常用水等にも使えることから需要が増しています！
エコキュートは水圧が弱いという噂がありますが、本当なのでしょうか？
エコキュートの水圧はどのくらい？
エコキュートの水圧を強くするには？
水圧重視のエコキュートってあるの？
今回は、エコキュートの水圧に関する皆様の疑問を、エコキュート修理/交換のプロが１つずつ解説していきます！
目次
エコキュートの水圧はどのくらい？
まずは実際のエコキュートの水圧をみていきましょう。
給湯器カテゴリでシェアの多い“ガス給湯器”と水圧を比較しながら解説します！
〇エコキュート/ガス給湯器 水圧比較
| 給湯器 | 水圧 |
|---|---|
| ガス給湯器 | 500KPa |
| エコキュート(標準/高圧タイプ) | 180KPa |
| エコキュート(パワフル高圧タイプ) | 320KPa |
ズバリ！エコキュートの水圧はガス給湯器より弱いのは事実です。
グラフでも分かる通り、通常のガス給湯器の水圧500KPaに比べ、エコキュートの平均水圧は標準タイプで180KPa、高圧タイプで320KPaと弱くなっています。
この水圧の違いは、ガス給湯器とエコキュートのしくみの違いが関係します。
〇エコキュートとガス給湯器のしくみの違い
ガス給湯器
水道管を直接温め給湯する、水道直圧方式なので、水道の水圧(500KPa)がそのままシャワーの等の水圧になります。
エコキュート
貯湯タンクに熱湯をストックし、使用量や温度に応じて水を加えて給湯する貯湯式です。
エコキュートでは、貯湯タンクに水道管の圧力がそのまま加わってしまうとタンクが耐えられず故障してしまうため、“減圧弁“という部品を利用しています。
この”減圧弁”によりわざと水圧を落とすしくみになっています。
☟エコキュートのしくみに関する詳しい記事はこちら☟
〇エコキュートの水圧は日常生活には支障のない範囲
ガス給湯器に比べてこんなに水圧が弱いなら、エコキュートの水圧は、日常でシャワーを使う時等に不便なのでは？と思われる方も多いかと思います。
実際、ガス給湯器からエコキュートに替えた方が、水圧が以前より弱くなった…と感じることも多いようです。
ただ、水圧が弱く不便であるという方はほんの少数で、日常生活には支障を来さないため気にならないという方が大半です。
特に、エコキュートの水圧は10年前のものと比べて向上しており、最新機種をお使いの方からはほとんど水圧のご相談は頂きません。
エコキュートの水圧を強くするには？
エコキュートの水圧は気にならない、という事がほとんどですが、ガス給湯器よりは水圧が弱くなるのは事実です。
そこで、エコキュートでもシャワーの水圧を上げるために出来ることをご紹介します！
省エネなエコキュートで、水圧を少しでも強くし、快適にバスタイムを過ごしたい！という方はぜひ参考にしてみて下さいね！
➊高圧給湯タイプのエコキュートを選ぶ
～一般的なエコキュートの水圧～
・高圧(標準)タイプ：170～190KPa
・パワフル高圧タイプ：280～320KPa
高圧(標準)タイプの場合、2階でのシャワーが可能ですが、2か所同時に使用すると水圧が弱まってしまいます。
パワフル高圧タイプの場合、3階でのシャワーや、2か所同時給湯が可能な程度の水圧なので、充分な圧力を感じられます。
エコキュートでも水圧をそこまで弱めたくない！という方は“パワフル高圧タイプ”を選択して下さいね。
注意点としては、メーカーによってタイプの名称は異なりますので、“最高使用圧力”の欄で水圧(KPa)を確認して下さい。
さらに、水道直圧に近い水圧のエコキュートも最近登場しました。詳しくは次の章でご紹介します。
☟エコキュートの選び方の詳細記事はこちら☟
➋エコキュートの設定温度を上げる
エコキュートを既にご使用の方で、水圧を少しでも上げたい！という方は、エコキュート設定温度を高くしてみると水圧が強くなる可能性があります。
先ほどご説明した通り、エコキュートは貯湯タンクにストックしているお湯に水を混ぜて給湯するシステムです。
貯湯温度40℃から42℃位の設定だと、貯湯タンクからのお湯のみで給湯されるため水圧が弱くなりがちです。
貯湯温度の設定を上げることで、給湯の際に混ぜる水の量が増え、水道の水圧が加わり、結果的に給湯される際の水圧が強くなります。
設定温度を変えるだけなので、大変手軽にできる工夫です！
☟エコキュート設定温度に関する記事はこちら☟
“エコキュート”のお湯が”ぬるい”原因5つ！”設定温度”で快適に！
～エコキュートのお湯がぬるい時の原因とは！設定温度がポイント！～ 大変暑い夏がすぎ、最近急激に寒さが厳しくなってきましたね。
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➌シャワーヘッドを交換する
お使いのシャワーヘッドが通常の物でしたら、低圧用シャワーヘッドに替えるという方法もあります。
こちらも手軽な方法で、低圧用シャワーヘッドをネット通販等で購入し、交換するだけでOKです。
低圧用シャワーヘッドは通常のものよりもお湯が出る穴が小さくなっていたり、少なくなっているようなものです。
これにより通常おシャワーヘッドよりも水圧を強くすることが可能です。
ただ、お湯が出る穴が少ない/小さい分、お湯が当たる面積が少なくなる/水が拡散しなくなる等のデメリットもありますので、ご希望に沿った商品を吟味する必要があります。
水圧重視のエコキュートってあるの？
近年、水圧を重視したエコキュートを製造するメーカーが増えてきました。
ここからは、メーカー別に”水圧重視“のオススメエコキュートをご紹介していきます！
〇日立 "ナイアガラ出湯"(水道直圧)
水圧重視のエコキュートで最もオススメなのが、日立の”ナイアガラ出湯“モデルです！
ナイアガラ出湯は、全てのメーカー商品の中でも唯一の、水道直圧給湯を採用しています。
水道管の水圧500KPaをそのままで使用できるため、お風呂/キッチンでの2か所給湯でも水圧の弱さを感じない水圧の強さで、3階でのお湯はりも可能です。
また、通常のエコキュートの場合、お湯は給湯されたお湯は飲用には適しません。
しかし、このナイアガラ出湯は貯湯タンクのお湯と水道水が混ざらない構造になっているため、お湯をそのまま飲用水にしたり野菜を洗うことも可能です！
省エネなエコキュートの利点を活かしつつ、強い水圧で飲用水にも使用できる”ナイアガラ出湯”は大変オススメのエコキュートです。
ただ、機能が充実している分、他のエコキュートに比べて値段が10万～20万円程高くなってしまう傾向があります。
また、薄型のタイプはないため、設置スペースがある程度必要となります。
〇ダイキン "パワフル高圧給湯"
貯湯方式のエコキュートの中では、ダイキンの“パワフル高圧給湯”タイプのエコキュートが、最も水圧が強いです。
ダイキンのパワフル給湯タイプエコキュートは減圧弁にこだわった結果水圧が320KPaと大変高圧になっています。
3階でのシャワーももちろん使用可能で、2か所同時給湯もＯＫと高機能です。
日立のナイアガラ給湯には及びませんが、水圧が弱く不便に感じることはないと言えます。
お湯はりが最短11分で完了する点も魅力です。
☟エコキュート交換に関する記事はこちら☟
〇東芝 "パワフル給湯"
次に、東芝の“パワフル給湯”タイプをごご紹介します。
こちらのエコキュートの水圧は300KPaと、ダイキンのパワフル高圧給湯に近い水圧となっています。
少し前まで、東芝のエコキュートは3階でのシャワーには使用できませんでしたが、現在は3階でのシャワー使用や2か所同時給湯も可能になっています。
省エネの技術が高いので、ランニングコストを抑えられるのが特徴です。
〇三菱電機 "ハイパワー給湯"
三菱電機のエコキュートにも、“ハイパワー給湯”という水圧が290KPaあるエコキュートがあります。
三菱電機では貯湯タンクの構造にこだわっており、独自の構造で高圧給湯を実現しています。
3階でのシャワーや2か所同時給湯が可能ですが、3階のお湯はりには非対応ですのでお気を付けください。
2階まででしたらお急ぎ湯はりモードが使用可能でオススメです。
〇パナソニック "パワフル高圧給湯"
パナソニックでは貯湯タンクの耐圧力を上げることで、280KPaの高い水圧で給湯システムを使用できます。
3階でのシャワーや2か所同時給湯も可能で、水圧も十分です。
お湯はりも地上から7mまでの浴槽ならOKですよ！
水圧の強さを最重視している方は、日立の“ナイアガラ給湯”がオススメですが、不便でないレベルの水圧でＯＫという方は、各メーカーのパワフル高圧タイプの中から機能を比較してご検討されることをオススメします！
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エコキュートの水圧で悩まない！
今回はエコキュートの水圧について解説してきました。
ガス給湯器よりは水圧が弱いものがほとんどですが、どれも日常生活に支障を来さないレベルです。
どうしても水圧が気になる！という方は、機種選びに気を付けたり、水圧を強くする方法をお試し下さいませ！
エコキュートに関するトラブルのお問い合わせやご相談は、ライフパ－トナーまで！
どんなご相談でもお待ちしております♬
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