~お家に最適な”エコキュート”の”選び方”は?4つのポイントを押さえよう!~
電気代の安い夜間にお湯を沸かしてストックしておける電気給湯器の“エコキュート“。
導入をお考えの方も多くいらっしゃるかと思います。
エコキュートには機種によって様々な特徴があり、どうやって選べばいいか分からない!というご相談をよく頂きます。
今回は、それぞれのご家庭に合った”エコキュート”の”選び方“についてご紹介していきます!
この記事を読めば、ご自身のご家庭にぴったりのエコキュートを選ぶことが可能です!
目次
"エコキュート"の"選び方" 4つの重要なポイント!
➊家族構成に合った”容量“を選ぶ
➋外せない”機能“があるものを選ぶ
➌設置スペースに置ける”サイズ“のものを選ぶ
➍地域の特性に合った”特殊機能“があるものを選ぶ
エコキュートの選び方、ポイントはこれらの4つです!それぞれ詳しく解説していきます!
➊家族構成に合った"容量"を選ぶ
エコキュートの選び方でまず大切なのが、ご家庭の人数や規模によって丁度いい容量のエコキュートを選ぶことです。
エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプユニットという二つのユニットで構成された機械ですが、エコキュートの容量というのは”貯湯タンクユニット”の容量とも言い換えられます。
この貯湯タンクの容量を、家族構成やご家庭の生活にあった大きさで選ぶ必要があります。
貯湯タンクの容量が少なすぎるとお湯切れを起こし、多すぎると給湯の効率が悪くなってしまいます。
貯湯タンクの容量には、基本的に370L、460L、550(560)Lの3つがあります。
これはほとんど、どのメーカーも同じ容量です。
エコキュートの出湯量
貯湯タンクの容量は、実際に使用できるお湯の量とは異なります。
この理由はエコキュートの仕組みが関係しています。
エコキュートは夜間に沸き上げを行い、高温のお湯を貯湯タンクにストックしておきます。
給湯の際、この高温のお湯をそのまま流すのではなく、設定した温度になるように、水を足して温度を調整されたお湯が給湯されます。
こうして貯湯タンク内のお湯+温度調整のための水の量が、一日に使用できる湯量となるわけです。
そのため、例えば貯湯タンクの容量が370Lでも、実際は650~750L程のお湯が使えるのです。
人(1人)が一日に使用するお湯の量
・お湯はり⇒約180L/回
・シャワー⇒約100L/回
・その他(洗い物/洗面/手洗い等)⇒30L/日
人1人が一日に使用する湯量がこの程度です。
ここから、ご家庭の人数でどの程度の湯量を使用するのか計算します。
基本的には単純に人数の掛け算で良いと思いますが、ご家庭の事情に合わせて選定してください。
〇370L:3~5人程度のご家庭
ご家族の人数が3~5人の場合、貯湯タンク容量が370Lのエコキュートがオススメです。
370Lのエコキュートでは、実際に一日410L~550Lのお湯が利用できます。
〇460L:5~7人程度のご家庭
ご家族の人数が4~7人の場合、貯湯タンク容量が460Lのエコキュートがオススメです。
460Lのエコキュートでは、実際に一日480L~690Lのお湯が利用できます。
〇550L~:7~8人程度のご家庭
ご家族の人数が7~8人の場合、貯湯タンク容量が550~560Lのエコキュートがオススメです。
550Lのエコキュートでは、実際に一日550L~760Lのお湯が利用できます。
〇370L以下:2人以下のご家庭
メーカーによっては少容量のエコキュートを販売しているため、そこまでお湯の使用量が多くない2人程度のご家庭では、370L以下のエコキュートもご検討してみてください。
大き目の容量のエコキュートのメリット
ご家庭の事情によっては、目安寄りも少し大きめのエコキュートにしておくのも1つの手です。
例えばよく親戚が遊びに来る等の場合、一日に二回お風呂に入る(シャワーを浴びる)・洗い物の量が通常よりも多い等、大き目の容量にしておけば湯切れを起こすことがなくなります。
ご家庭の環境や事情に合わせて、柔軟に適切な容量のエコキュートを選んでくださいね!
➋外せない"機能"があるものを選ぶ
エコキュートには使える機能によってフルオート・オート・給湯専門3つの種類に分けられます。
それぞれ本体代金が異なりますので、各ご家庭で必要な機能がついているエコキュートを選んでください。
そこまで機能にこだわらない!給湯できればいいのでなるべく安く!という方は給湯専門のエコキュートで十分です。
〇フルオート
お湯はり/追い炊き/保温/足し湯等の機能が全自動で使用可能。高温さし湯もできます。
ボタンひとつで、自動で設定温度のお湯を必要な分給湯してくれるため、大変便利です。
また、エコキュートにはないと勘違いされがちな”追い炊き“の機能も備わっています。
〇オート
お湯はり追い炊き/保温の機能を自動で使用可能。高温さし湯の機能もあります。
自動で足し湯の機能はいらない!という方にはこちらのエコキュートがオススメです。
フルオートタイプに比べ、大変リーズナブルに導入できます。
〇給湯専門
自動でのお湯はりはできず、保温、追い炊きの機能もありません。
お湯はりは手動で止める必要がありますが、シンプルな機能で分かりやすいです。
また足し湯は行えるので、お風呂を沸かし直す時は高温のお湯を流し込んで温度を調整できます。
追い炊きができないことでデメリットにも思えますが、その分安く、フルオートタイプでは使えない入浴剤も、メーカー指定のものなら使用できることも多いです。
➌設置スペースに置ける"サイズ"のものを選ぶ
エコキュートの選び方で次に大切なのは、ご家庭の設置スペースに合ったエコキュートのサイズを選ぶことです。
貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つの機器があることと、それぞれの設置にはある程度の幅が必要なため、きちんとスペースの幅をはかってみてください。
エコキュートがぴったりはまるくらいのスペースだと、ギリギリすぎて設置が難しい場合もあります。
基本的にエコキュートの周りにはものを置いてはいけないので、それも踏まえた上で十分なスペースをとれるサイズのエコキュートを選びましょう。
〇角型タイプ
角型は最も一般的なサイズのエコキュートです。
メーカーごとの機種も最も多く展開されているため、設置スペースがしっかり確保できる場合は角型タイプがオススメです。
〇省スペースタイプ
角型タイプでは設置が難しいスペースのために開発された、省スペース(薄型スリム)タイプのエコキュートです。
角型に比べて種類が少ないため、希望の機能がついているものが選べない可能性があります。
〇コンパクトタイプ
貯湯タンクの容量を少なくし、全体的にコンパクトにしたタイプのエコキュートです。
マンションや集合住宅に設置されることも多いタイプです。
➍地域の特性に合った"特殊機能"があるものを選ぶ
エコキュートには、特殊な環境でも使用できるように、特殊仕様のものがあります。
一般地仕様、寒冷地仕様、塩害地仕様に分けられ、お住まいの地域環境に合ったエコキュートを選ぶ必要があります。
〇一般地仕様
特殊な気候や環境でない一般地に設置できるエコキュートです。
ご自宅の環境によって設置可能かどうか変わるため、エコキュート設置業者に相談してからのご購入を推奨します。
〇寒冷地仕様
冬等に外気温が氷点下10℃を下回ることがある地域では、一般地仕様のエコキュートではなく寒冷地仕様のエコキュートを設置することになります。
寒冷地仕様では、外気温が氷点下20℃までなら使用でき、エコキュートを屋内に設置できる場合は氷点下25℃まで使用できます。
貯湯タンクに、凍結防止ヒーターが装備されており、霜がおりる程寒い日でも凍結を防いでくれます。
寒冷地では、別売りの配管カバーや配管用ヒーター等の設置も必ずしておくのがベストです。
〇塩害地仕様
海に面した、又は海近くの臨海地域では、一般地仕様ではなく塩害地仕様のエコキュートを使用して下さい。臨海地域では潮風が発生しやすく、塩で中の部品等の金属が腐食しやすくなり、エコキュートの故障に繋がります。
塩で金属が腐食してしまうことを”塩害“と呼び、これを対策するために塩害地仕様のエコキュートが作られています。塩害地仕様のエコキュートは、サビに強い鋼板等の素材を使用したり、基板をシリコンコーティングして絶縁劣化を防ぐ等、防錆の工夫がいくつもされています。
一般地や寒冷地仕様のエコキュートとは異なる部品が各所に使用されるため、塩害地仕様のエコキュートは基本的に受注生産です。通常では依頼をしてから導入まで2ヵ月程かかることが多いので、余裕を持ったスケジュールが必要です。
エコキュート業者が在庫を保有している場合もあるので、まずは在庫の確認で問い合わせをしてみてくださいね。