~”電気温水器”と”エコキュート”の”違い”とは?~
“電気温水器”と”エコキュート”の”違い”についてのご質問を多く頂きます。どちらも大きなカテゴリは“電気給湯器”なので、違いが分からない!という方も多いのではないでしょうか。
電気温水器とエコキュートの違いって何?
電気温水器とエコキュートってどっちがお得なの?
ガス給湯器から替えるならどっちがオススメ?
今回は、皆様からのこんな疑問を電気温水器とエコキュートを比較しながら、プロのエコキュート設置業者が解説していきます!ぜひ給湯器選択の参考になさってくださいね☆
目次
"電気温水器"と"エコキュート"の"違い"って何?
まずは電気温水器とエコキュートそれぞれの機能や特徴を比べてみましょう!
お湯の作り方/設置スペース/稼働音 についてまとめていきますので給湯器選びにお役立て下さいませ!
➊お湯の作り方~"電気温水器""エコキュート"の"違い"~
まず電気温水器とエコキュートの大きな違いは、お湯の沸かし方にあります。それぞれのお湯の沸かし方について、詳しく解説していきます!
〇電気温水器のお湯の作り方
電気温水器は、その名の通り電気でお湯を沸かします。
貯湯タンク本体についているヒーターでお湯を沸かすため、電気のエネルギーのみを使います。
〇エコキュートのお湯の作り方
電気給湯器よりも、エコキュートがどういう仕組みなのかが分からない方が多いのではないでしょうか。
電気温水器との大きな違いとして、エコキュートには貯湯タンクとは別にヒートポンプユニットという機器があり、そこでお湯を沸かします。このヒートポンプ技術はエアコンにも利用されており、効率的にエネルギーを使用することができます。
また、電気エネルギーだけでなく大気中の熱エネルギーを利用してお湯を沸かします。
☟エコキュートの仕組みに関する記事はこちら☟
“半導体”不足で”エコキュート”が手に入りづらい!?半導体って何?
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➋設置スペース~"電気温水器""エコキュート"の"違い"~
次に、電気温水器とエコキュートの設置スペースを比較してみましょう。見た目はかなり似ていますが、設置スペースには大きな違いがあります。
〇電器温水器に必要なスペース
電気温水器は貯湯タンクで直接お湯を沸かして貯めておくため、貯湯タンクが設置できるスペースのみを確保すればOKです。
電気温水器は、ガス給湯器等に比べると広めのスペースが必要です。
〇エコキュートに必要なスペ-ス
エコキュートには、貯湯タンクとヒートポンプユニットの2つの機器があります。
貯湯タンクユニットは電気温水器とほとんど同等のサイズで、ヒートポンプユニットはエアコンの室外機とに似た形/大きさの機器です。電気温水器よりも、ヒートポンプユニット分の広いスペースが必要になります。
➌稼働音~"電気温水器""エコキュート"の"違い"~
お湯を沸かしている際の稼働音にも違いがあります。
電気温水器は稼働中ほぼ無音なのに対し、エコキュートからは”低周波音“が発されます。
このエコキュートの低周波音は、冷蔵庫から発される「ヴーン」という音と同じです。
人によって気になる人とならない人がいることで、騒音トラブルになりやすい点でもあります。
電気給湯器もエコキュートも、他の音が少ない夜間の運転をするため、騒音に配慮するための十分な設置スペースがない場合は、エコキュートよりも電気温水器の方がいいかもしれません。
"電気温水器"と"エコキュート"ってどっちがお得なの?
それぞれ、お湯の沸かし方や特徴が違うことが分かりましたが、次に皆さんが一番気になる“費用”についてまとめていきましょう。
月々の電気代や導入時の初期費用を、電気温水器とエコキュートで比較してみます!
〇電気代を比較~"電気温水器""エコキュート"どっちがお得?~
●電気温水器とエコキュートの電気代比較
電力会社 | 電気給湯器 | エコキュート |
---|---|---|
北海道電力 | 約 108,000円 | 約 32,400円 |
東北電力 | 約 80,400円 | 約 21,600円 |
東京電力 | 約 102,000円 | 約 24,000円 |
北陸電力 | 約82,800円 | 約 20,400円 |
中部電力 | 約 99,600円 | 約 24,000円 |
関西電力 | 約 86,400円 | 約 20,400円 |
中国電力 | 約 91,200円 | 約 22,800円 |
四国電力 | 約 126,000円 | 約 28,800円 |
九州電力 | 約 78,000円 | 約 18,000円 |
沖縄電力 | 約 43,200円 | 約 10,800円 |
電気温水器にかかる電気代は年間およそ70,000円~100,000円、
エコキュートにかかる電気代は、年間およそ15,000円~30,000円です。
●ガス給湯器/電気温水器/エコキュートのランニングコスト
〇初期費用を比較~"電気温水器""エコキュート"どっちがお得?~
電気温水器とエコキュートを導入する際の初期費用を見比べてみましょう!
電気温水器の初期費用(本体代+工事費用)はおよそ20万~30万円、
エコキュートの初期費用(本体代+工事費用)は、およそ40万円~70万円です。
電気温水器の初期費用はエコキュートの約半額程ですので、初期費用をなるべく抑えたい!という方には電気温水器が良いかもしれません。
エコキュートも施工業者によってはキャンペーン等で安く売りだしている場合もありますので、何社かで見比べてみてから決めてみて下さいね♪
〇エコキュートと電気温水器どっちがお得なの?
日々の電気代と初期費用でそれぞれに軍配が上がっていますが、長い目で見ると“エコキュート”の方がお安く使用できます。
初期費用が電気温水器の倍近くかかりますが、ランニングコストが大幅に節約でき、またエコキュートの寿命は10~15年程ですので、長く使えば使うほどお得に使うことができます!ガス給湯器と比較しても、やはりエコキュートの方がお得です!
またエコキュートを新築やリフォーム時に導入する場合、国や地方自治体からの補助金を受けられる可能性がございます。
初期費用を抑えてよりお得にエコキュートを導入できるので、お住まいの自治体の補助金制度を調べてみて下さいね☆
ガス給湯器から替えるならどっちがオススメ?
よく、“ガス給湯器から電気給湯器に替えたいのだけど、エコキュートと電気温水器どっちがいいの?”というご相談を頂きます。
結論から言いますと、ガス給湯器から交換するなら断然”エコキュート“がオススメです!
☟その理由3つがこちら☟
➊金銭面でお得
前述した通り、エコキュートは初期費用が高いもののそれをカバーするほどランニングコストが安いんです。きちんとメンテナンスをしながら使えれば、最大で15年程使用することができます。
また、補助金制度や施工会社の選定等に気をつければ、更に節約することも可能です!
➋省エネで環境に優しい
エコキュートは再生可能エネルギーである大気熱を利用してお湯を沸かすため、地球環境に優しい機器です。近年は特に環境に配慮した行動が推奨されていますので、その点でもエコキュートは大変優秀と言えます。
➌最新機種が毎年出ていて快適に利用可能
数年前まではエコキュートよりも電気給湯器の需要は高く、エコキュートを使用されるご家庭も多くありませんでした。
しかし、現在はエコキュートの便利さが周知されてきており、ついにエコキュートの需要が電気温水器を越していきました!
そんな勢いのあるエコキュートはどのメーカーからも毎年最新の機種が多く発売されていますので、自分の生活に合ったエコキュートを選んで快適な生活を過ごすことができます。寒冷地や塩害地等、特殊な地域でも専用の機種が出ておりますので、ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか?