~”エコキュート”が”非常用水”に使えるって知っていますか?~
エコキュートは、ランニングコストが安いことや、ガスではなく電気でお湯を沸かすため環境にも優しいということで、近年人気が高まってきております。
ガス・電気給湯器からエコキュートに変えるご家庭も増えています。
様々な便利機能があるエコキュートですが、実は災害等の非常時にも役立つんです!!
日本は災害大国とまで言われており、様々な災害によりライフラインの供給が絶たれるリスクが常にある状態です。
そんな時におうちにあるエコキュートが役立つなんて知っていて損はないですよね!
エコキュートが災害時に役立つって本当?
非常用水ってどうやって使うの?飲用にも使えるの?
緊急でも使えるように普段から気を付けることって?
今回は災害時のエコキュートに関するこんな疑問にお答えしていきます!!
目次
"エコキュート"が災害時に役立つって本当?
東日本大震災では、ライフラインの復旧に長い時間がかかりました。
電気→約1週間
水道→約3週間
ガス→約5週間
電気は一番早く復旧したとはいえ、1週間水が一切使用できないとなると生活ができなくなります。
そんな時、エコキュートがあると、少しでも生活用のお湯を使用することができます。
〇エコキュートは停電時にも出湯可能!
地震や台風等で地域一体で停電が続くことがあります。
そんな電気が使用できない状況でも、エコキュートならシャワーや蛇口からお湯が使えます。
エコキュートは屋外に貯湯タンクが設置されており、一気に沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておきます。
貯湯タンクに溜まっているお湯なら使用することができ、貯湯タンクにお湯がなくなると水が出るようになります。
風呂自動、追い炊き、沸き上げ等の機能は停電中には使用できませんが、少しでも非常時に使用可能なお湯があるのは助かりますよね。
ぜひお風呂や洗い物などにご使用下さい。
!非常時使用上の注意!
お湯の温度調整ができないため、シャワーや蛇口から熱湯がでてくる場合があります。
火傷の危険がありますので、少しずつお湯を出して、温度を確認してから使用するようにしてください。
"エコキュート""非常用水"って何?どうやって使うの?
〇断水時には非常用水が使用できる!
停電だけではなく断水してしまった時、人間のライフラインで最も重要な水が使えない!と焦ってしまいますよね。
災害を体験された方で、飲料以外に困ったのが、水がなくてトイレが流せなかったことだそうなんです。
エコキュートは、そんな地震や大雨等でライフラインが絶たれた非常時に必ず役立つ“水”がストックされており、断水・停電をしている場合でも使用することができるんです!
●エコキュート非常用水の使用方法
①漏電遮断機をOFFにする
貯湯タンク本体の点検口をあけ、そこについている『漏電遮断機』をOFFにします。
②給水止水栓を閉じる
給水配管の途中にある、
『給水止水栓(コック)』を閉じる。
③逃がし弁レバーをあげる
『逃がし弁』と呼ばれるレバーを上げます。
高い位置にあることが多いので、
足元を安定させてから実施してください。
④ホースをとりつける
『非常用水取り出し口』に、ホースを取り付ける。
ホースがない場合、バケツを置いてください。
⑤お湯をだす
ホースの根本を抑えながらコックをひねってお湯を出す。
※熱湯が出る場合があるので十分お気をつけください。
⑥逃がし弁レバーを下げる
お湯が溜まったら止め、
再び逃し弁レバーを下げる。
①漏電遮断機をOFFにする
貯湯タンク本体の点検口をあけ、そこについている『漏電遮断機』をOFFにします。
②給水止水栓を閉じる
給水配管の途中にある、
『給水止水栓(コック)』を閉じる。
③逃がし弁レバーをあげる
『逃がし弁』と呼ばれるレバーを上げます。
高い位置にあることが多いので、
足元を安定させてから実施してください。
④ホースをとりつける
『非常用水取り出し口』に、ホースを取り付ける。
ホースがない場合、バケツを置いてください。
⑤お湯をだす
ホースの根本を抑えながらコックをひねってお湯を出す。
※熱湯が出る場合があるので十分お気をつけください。
⑥逃がし弁レバーを下げる
お湯が溜まったら止め、
再び逃し弁レバーを下げる。
タンクの量によって変わりますが、およそ300~400Lのお湯(水)が貯湯されています。
熱湯がでてくる場合がありますので、くれぐれもお気をつけてご使用下さいませ。
〇非常用水って飲めるの?
みなさんが一番気になるのは、非常用水が“飲用として使用できるか”という点かと思います。
結論から申しますと、非常用水は生活用水として使用できるもので、飲用には適していません。
正し、飲用としての使用が絶対にNGということではなく、どのメーカーも『煮沸』してから飲むことを推奨しています。
これは、供給する水の品質に自信がないから、という訳ではありません。
エコキュートは電気代の比較的安い深夜帯等にお湯を沸かし、貯湯タンクにお湯を貯めておくことができるものです。
貯湯タンクにしばらく溜めていたお湯(水)は、法律で定められている”一般的に飲用しても問題ないとされる水の基準”を外れてしまうため、そのまま飲むことは推奨できないのです。
緊急事態にもし飲用として利用する場合は、必ず『煮沸』してから飲むようにしてください。
非常時でも使えるように普段から気を付けることって?
エコキュートは水道水を沸かしてお湯をストックしておくものですが、やかんや鍋を洗わずに放置しておくとミネラル成分の沈殿や水垢、汚れが蓄積するのと同様に、エコキュートも長く使い続ければ汚れが溜まってしまいます。
先ほど説明しました、『煮沸』すれば飲用として使用しても安全、というのは、普段から貯湯タンクのメンテナンスを行っている場合です。
非常時にも安心して水を飲めるよう、普段からエコキュートのメンテナンスはこまめに行い、貯湯タンクの中を清潔に保つことが重要です!
〇エコキュートの簡単メンテナンス方法
エコキュートのメンテナンスは、3ヵ月に1回程の頻度、最低でも半年に1回は行うことを推奨しております。
特にお湯を貯めておく貯湯タンクは汚れが溜まりやすいです。
貯湯タンクの『水抜き』作業で、貯湯タンクを清潔に保ちましょう!
●エコキュート水抜き手順
①漏電遮断機をOFFにする
②給水止水栓を閉じる
③逃がし弁レバーを上げる
④排水栓を開き、2分以上排水する(汚れが出なくなるまで)
⑤排水終了後、排水栓と逃がし弁レバーを閉じる
⑥漏電遮断機をONにする
⑦蛇口等からお湯が出るかを確認し終了
メーカーによって多少手順が違う場合がありますが、基本の手順は以上です。
実際の水抜き作業は、取扱説明書を見ながら行うことをオススメします。
また、この手順は定期的にエコキュートのメンテナンスを行っている場合に汚れを排出できる水抜きの方法です。
長年メンテナンスをしていないエコキュートの場合、この方法だけでは溜まった汚れがとれません。
一度業者に貯湯タンクの清掃メンテナンスを依頼し、その後ご自身で定期的なメンテナンスを行うようにして下さい!