~最近よく耳にする”エコキュート”って一体何なの?”メリット”/”デメリット”は?~
最近徐々に導入されるお家が増えている『エコキュート』。
特にオール電化のお家では、エコキュートを使用されている方が多くなっています。
ガス給湯器や電器給湯器をご使用の方も、エコキュートに替える検討をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ガス給湯器よりお得になるの?
大きくて導入するスペースがないかも…?
使い勝手はどうなんだろう?
目次
そもそも"エコキュート"とは?
“メリット”デメリット”の説明の前に、まずは“エコキュート”とはなんなのかのご説明が必要かと思います。
みなさんお家の給湯器は何を使っているでしょうか?
今までなら、ガス給湯器や、電器給湯器をご使用の方がほとんどに思われます。
そんな中、最近人気が高くなっているのが『エコキュート』なんです!!
今までの給湯器とは全く違った方法でお湯を沸かしてくれるのが特徴です!
POINT1 空気の熱を使ってお湯を沸かす
従来の給湯器は、ガスや電気を使った給湯方法でした。
もちろんガス・電気料金がかかりますし、環境にも大きな影響を与えてしまうエネルギーです。
それに対し、エコキュートの特徴は、『空気の熱』を使ってお湯を沸かすんです!
●エコキュートの仕組み
まずエコキュートは「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」の二つのユニットからなります。
従来の給湯器との大きな違いは、この「ヒートポンプユニット」があることです。
ヒートポンプユニットの機能はエアコンにも使われていて、見た目もエアコンの室外機と酷似しています。
エコキュートの仕組み
~給湯の流れ~
①ヒートポンプユニットに大気中の熱を取り込む
②取り込んだ熱を、熱交換機で自然冷媒であるCO₂に吸収
③圧縮機で圧縮し高温化(約90℃)
④熱をくみ上げた水に交換し、お湯を作り貯湯ユニットに貯める
④CO₂を膨張させ、低温にする
⑤再び大気中の熱を取り込む
この流れを繰り返し行ってお湯を作るのがエコキュートの特徴です。
エコキュートの仕組み
POINT2 環境にやさしく省エネ
エコキュートの給湯に使われるCO₂は、自然界の中に存在する、
熱を伝達する特徴のある「自然冷媒」の中でも、可燃性や毒性もなく安全だと言われています。
従来頻繁に使用されていた冷媒であるプロパンは、
オゾン層を破壊する物質であることが問題点でしたが、
CO₂はそれに比べても非常に環境にやさしい冷媒物質だと言えます。
また、ガスのような有限物質も使わず、使用する空気の熱は、
太陽光や風力エネルギーと同じく無限エネルギーなのでなくなりません。
電気のエネルギーは少し使用しますが、
1の電気エネルギーを使って3の熱エネルギーを作ると言われており、
省エネで効率よく給湯することができます。
給湯に使用する熱エネルギー
1
(電気エネルギー)
+
2
(空気熱エネルギー)
=
3
(給湯に利用する熱エネルギー)
POINT3 夜間電力で財布にやさしい
エコキュートは、貯湯ユニットに高温のお湯を貯めておくことができるので、
夜間の安い電力を使ってお湯を沸かします。
また、使う電力も少量なので、
月々の給湯代が従来の給湯器よりも大幅にお安くなっています。
夜に沸かしたら、朝までに冷えてしまわないの??
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
外気温が-10℃でも高温で貯湯しておくことが可能なんです!
またそれ以下の気温になる地域には、
寒冷地向け-20℃まで対応しているタイプのエコキュートもございますので、
そちらをご検討くださいませ。
給湯で多くかかっていた費用を抑えることができるのはうれしいですね。
"エコキュート"の"メリット"
エコキュートの導入をご検討の方や、エコキュートを使っているけど最大限活用できているか分からない!
という方はこちらを参考にして頂ければと思います。
メリット①ランニングコストが安い
メリット①
ランニングコストが安い
エコキュートの魅力は、なんといっても“ランニングコストが非常に安いこと”です!
エコキュートの特徴でもご説明した通り、
エコキュートが主に使用するエネルギーは、大気中の熱です。
その温度を上げるために使う電力の費用は、
従来のガスや電器給湯器に比べて大幅に低いことが分かります。
また、オール電化や太陽光発電を利用することで、
使用する光熱費を更に節約することも可能です!
本体代は従来の給湯器よりかさみますが、長期的な目で見ると、
明らかにエコキュートを使う方がお得なんです!
ガス給湯器とエコキュートの
ランニングコストの違い
メリット②環境にやさしい
今まで頻繁に使用されていた冷媒は、人工の代替フロンという物質でした。
このフロンは、近年問題視されている
オゾン層破壊による地球温暖化に大きな影響を与えており、
環境に良くないことが分かってきました。
それに対し、エコキュートに使用される冷媒は、CO₂です。
CO₂はフロンと違い、オゾン層への影響はなく、
また可燃性や毒性もないため非常に安全な物質なんです!
メリット③省エネ
先ほどから記載しております通り、
エコキュートは大気中に存在する再生可能な熱エネルギーを利用しているため、
必要な電力が非常に少なく省エネです。
使用する電力は、ガス給湯器や電器給湯器と比べても少なくて済むため、
エネルギーの消費と共に、給湯電気代およびガス代が大幅に抑えられます。
再生可能エネルギー
メリット④非常用水として使える
メリット④
非常用水として使える
エコキュートは、災害大国の日本では大きな役割を果たします。
エコキュートは夜間電力でお湯を沸かし、
貯湯タンクに常にお湯を貯めている状態のため、
災害などの緊急時には、『非常用水』として使用することができるんです!
非常用水は飲用には適しませんが、
体を洗ったり、トイレの洗浄に使えたりと、緊急時に大変役に立つ機能です。
"エコキュート"の"デメリット"
こちらでは、エコキュート導入のデメリットもいくつかご紹介します。
メリットとデメリットを見比べ、導入の参考にして頂ければ幸いです。
デメリット①設置に幅がいる
エコキュートは、従来の給湯器に比べ本体が大きいことに加え、
ヒートポンプユニットの設置にもスペースがいるため、
ある程度の広さを確保しなくてはいけません。
一般的なエコキュートの大きさは、メーカーや機種にもよりますが、
370Lのもので貯湯タンクが幅約650mm×奥行き約750mm程度、
ヒートポンプユニットが幅約800mm×奥行き約350mm程度です。
狭いスペース用に薄型のものもありますが、
こちらは貯湯ユニットが幅約450mm×奥行き約1150mm程度で、
標準よりは狭くても設置可能ですが、ガス給湯器などに比べるとやはりスペースは必要となります。
設置場所だけでなく、搬入口や搬入経路もある程度のスペースが必要で、
特に設置場所までに曲がり角などがあると、搬入が不可能な場合もございます。
外からの搬入が難しければご自宅の中からの搬入なども可能ですが、
やはりある程度のスペースは必要ですので、
事前の現地調査もしくは写真にて現場の確認は必須となります。
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“エコキュート””選び方”の4つのポイント!!導入後に後悔しない!
~お家に最適な”エコキュート”の”選び方”は?4つのポイントを押さえよう!~ 電気代の安い夜間にお湯を沸かしてストッ
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デメリット②低騒音がある
エコキュートでお湯を沸かす際、
そこまで大きくはないものの、多少の稼働音は出てしまいます。
電器給湯器の騒音は0db(デシベル)なのに対し、
エコキュートは38dbで、こちらは人のささやき声や図書館内と同程度の大きさです。
ご近所の迷惑になる程ではないですが、
エコキュートの稼働は夜間が基本ですので、
寝室の横を避けて設置するなどの工夫は必要になります。
設置場所にお気をつけください
デメリット③本体代が高い
ランニングコストが安いとはいえ、
やはりガス給湯器や電器給湯器に比べ、エコキュートの本体代は高くなってしまいます。
ガス給湯器は、一番安いもので5万円ほどで購入できますが、
エコキュートは約50万~60万円、安いものでも30万円ほどはしてしまいます。
エコキュートの寿命は10~15年と言われていますので、
長い目で電気代など含めて考えると、エコキュートの方が断然お安くなりますが、
初期費用を安く抑えたい…!という方は、
従来のガス給湯器や電器給湯器を設置されることをオススメします。
お家のスタイルに合った給湯器/エコキュート選びを
今回はエコキュートの特徴と、メリットデメリットについてご紹介してきました。
給湯器は毎日使う重要なライフラインですので、
なるべく費用が抑えられたり機能が充実しているものを選びたいですよね。
皆様のお家の状況やライフスタイルに合った給湯器、エコキュートを選ぶ手助けになれば幸いです。
もし詳しくご相談されたい方や、給湯器やエコキュートの買換えをご検討の方は、
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